2014年8月10日

味写について

突然ですが、今日は、私の味写の夢が叶った話をしたいと思います。


私は、味写が好きです。
味写とは「知らないあいだにへんなものが写ってた!」「なぜ撮ったのかまったく意図がわからない……」。そんな「失敗」写真も見方を変えれば、味わい深い〝お宝ショット〟に大変身。失敗と偶然が絶妙の効果を発揮した、味のある写真のことを指します。


味写のホームページを見るのが日課でした。
いつか私もとびきりの写真を投稿してみたいな、と考えながら、目を光らせる日々。

ときには、子どもの頃の写真を引っ張りだしたり、USBの中のデータをあさってみたり、
「あ、確か3歳くらいのときに大人用サングラスを無理やり掛けさせられてヤンキー座りしている私の写真があったはず!あ、中学生のときに欲しがってた友達にあげちゃったんだ!」と中学時代の調子のいい私をうらんだりもしました。

味写ハンターと化した私は、おもしろい光景を見つけるという特技を身につけることもできました。
おもしろい光景は見つけるけれど、味写にはつながらなかったのです。
そう、味写は、偶然の産物なのです。

このまま、おもしろい光景を見つけるという特技を何にも生かせず人生終えるのかなと思っていたある日、会いたい写真に出会う時が、何の前触れもなくやってきました。
私はそれを発見し、いいじゃんいいじゃんとひとり盛り上がり、送ってみようかな…と深夜2時の勢いにのり、思いきって送信ボタンをクリック。
しばらく時が過ぎ、いつものように味写のホームページを見てみると、なんと、私の写真が採用されていたのです。(厳密に言うと私が撮った写真ではないのですが)
発見したのが電車の中だったので、記事を読みながらニヤニヤしてしまいそうになるのをなんとかこらえました。自分の写真が味写と認められた嬉しさと、この気持ちを誰にも伝えられないもどかしさで、こらえきれず半笑いになっていました。

採用されたものだけが手にする、念願の味写グッズも手に入れた私は、
これで満足せず、味写ハンター活動を地道にしてこうと心に誓ったのでした。

その採用されたときの記事がこちらです。2枚目の写真です↓
●ほぼ日刊イトイ新聞-天久聖一の味写道●